実家の片付けはどこから?遺品整理の手順と最初に探す書類
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葬儀が終わって、初めて一人で実家に入る。親の服、台所の食器、押し入れの箱。どこから手をつけても終わらない気がして、その日は何もできずに帰ってきた。
最初の日にやるのは、捨てることではありません。通帳や権利証など、捨ててはいけない物を探すことです。週末だけで少しずつ進める人に向けて、最初に探す物と片付ける順番をまとめました。
最初の週末は「探す」だけにする
片付けている途中で大事な書類が紛れると、ごみと一緒に出してしまいかねません。最初の週末は捨てる作業をせず、次の物を探して、ひとつの箱にまとめることだけをします。それで十分です。
| 探す物 | 何に使うか |
|---|---|
| 遺言書 | 相続の分け方が変わる |
| 権利証(登記識別情報)・固定資産税の通知書 | 名義変更(相続登記)と売却に使う |
| 通帳・キャッシュカード・証券・印鑑 | 相続の手続き、口座の解約 |
| 保険証券(生命保険・火災保険) | 保険金の請求、火災保険の名義変更 |
| 年金手帳・年金の通知 | 年金を止める手続き、未支給年金の請求 |
| 借入れやローンの書類 | 借金が多ければ相続放棄も考える |
| 郵便物 | 契約中のサービスや、知らなかった口座・借入れの手がかり |
探す場所の見当がつかなければ、仏壇の引き出し、たんすの上の段、寝室の枕元、台所の引き出しから。親が「大事な物」をしまいそうな場所です。
郵便物はこのあともしばらく届きます。大きめの箱をひとつ決めて全部そこへ入れ、行くたびにまとめて開ける。これだけで見落としがかなり減ります。
2回目からは、台所から始めて写真は最後に回す
- 残したい物を決める。「衣装ケース2個まで」のように量の上限を先に決めておくと迷いません
- 食品や古新聞、使いかけの日用品など、迷わず捨てられる物を収集日に合わせて出す
- 家電・家具・着物・骨董など、売れる物や譲れる物を分ける(売れるものの一覧)
- 大きな家具と家電を、粗大ごみ・家電リサイクル・業者で処分する
- 最後に掃除。売り方によってはいりません
始めるなら台所や洗面所がいい。物が小さく、要る・要らないの判断が速いので、1日やると目に見えて片付きます。写真やアルバム、手紙は一枚ずつ見てしまって手が止まるので、いちばん最後です。
週末だけで進めるなら、1回にやる範囲を決めておく
週末しか使えないと、「今日はどこまでやるか」を決めずに行くと、あれもこれもと手を出して一日が終わります。
1回に1か所と決めるのがおすすめです。今日は台所の吊り戸棚、次は洗面所、その次は玄関の靴箱。終わった場所が増えていくと、続ける気力が保てます。地域のごみの収集日を調べて、行く日の前後に出せるようにしておくと、捨てる物を家に溜めずに済みます。
一人で抱えて進まなくなるのは、珍しいことではない
相談サイトの発言小町に、物でいっぱいの実家を一人で片付けることになった、という相談がありました。寄せられた体験談はばらばらです。
親が入院した時点で、まず通帳や証券、郵便物などお金まわりから整理した人。一人でできることには限界があるから、途中で挫折するくらいなら最初から業者に頼めばいい、という人。思い出の品はケース1〜2個に収まる分だけ残して、あとは手放した人。気持ちの整理がつくまで、何年も本格的には手をつけなかった人もいました。
葬儀のすぐあとは、気持ちが追いつかないのが普通です。最初の週末に「探す」だけで帰ってきても、何も悪くありません。ただ、空き家のまま置いておく間も、固定資産税などの費用は出ていきます。
自分でやるか業者に頼むかは、距離と物の量で決める
| 自分でやる | 業者に頼む |
|---|---|
| 実家が近く、通いやすい | 実家が遠く、通う時間がない |
| 物の量が少ない | 押し入れや物置まで物がいっぱい |
| 時間をかけて思い出と向き合いたい | 売却や解体の期限が決まっている |
| 体力がある | 大きな家具や2階からの運び出しが多い |
全部を業者に任せる場合でも、残したい物を先に持ち出すか、細かく指定しておけば勝手に捨てられることはありません。費用の目安と業者の選び方は片付け費用の相場にあります。
売るつもりなら、片付けすぎる前に売り方を決める
買取で売るなら、家の中を空にしなくても買い取ってもらえることが多く、苦労して片付けた分が値段に乗らないこともあります。週末を何回も使う前に、一度残置物そのままで売れるかを読んでおいてください。手放す前に写真を撮る、残す物を決めるといった気持ちの整理の仕方は実家の売却で後悔しないためにに書きました。