実家を売るときの近所への挨拶|タイミング・範囲・手土産と文例
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実家の売却が決まりそうになって、ふと気が重くなる。子どものころから声をかけてくれた隣のおばさんに、何と言えばいいのか。黙って売ったら失礼だろうか。売る値段まで聞かれたら、どう答えればいいのか。
挨拶は、法律で決まった義務ではありません。それでも、売り出す前と引き渡しの前に、ひと言伝えておくと、あとが楽になります。 この記事では、挨拶のタイミングと範囲、手土産の目安、そのまま使える言い方をまとめました。
挨拶は義務ではないが、したほうがあとが楽
実家を売り出すと、査定の担当者、内見に来る人、片付けや解体の業者が家に出入りします。事情を知らない近所の人には、知らない人が空き家に出入りしているように見え、不安に思われることがあります。
境界のブロック塀や、隣の敷地に伸びた庭木の枝など、売る前に近所と話しておきたいことが出てくることもあります。普段から顔を合わせていれば、こうした話もしやすくなります。
タイミングは「売り出す前」と「引き渡しの前」
| タイミング | 伝えること |
|---|---|
| 売り出す前(不動産会社と契約したころ) | 家を手放すことにしたこと。しばらく業者や見学の人が出入りすること |
| 解体する場合は工事の前 | 工事の期間と、音やほこりで迷惑をかけること。業者も挨拶に回るのが普通 |
| 引き渡しの前 | これまでのお礼。新しい持ち主が来ること |
売り出す前の挨拶は、契約してから販売の看板や広告が出るまでの間が目安です。広告で先に知られるより、自分の口から伝えたほうが角が立ちません。
範囲は両隣・向かい・裏の家と町内会長
昔から言う「向こう三軒両隣」が目安です。両隣、道をはさんだ向かいの3軒、裏の家。とくにお世話になった家があれば、そこにも。
町内会(自治会)に入っているなら、町内会長にも伝えます。回覧板や、ごみ当番、町内会費の扱いを相談する必要があるからです。
手土産は1,000〜2,000円ほどの消えものが目安
手土産は、なくても失礼ではありません。持っていくなら、1軒あたり1,000〜2,000円ほどの、お菓子やタオルなど後に残らないものが目安とされます。とくにお世話になった家には、少し気持ちを足してもよいでしょう。
そのまま使える挨拶の言い方
売り出す前(対面で)
ご無沙汰しています。〇〇の娘(息子)の△△です。母が亡くなってから家が空いたままになっていましたが、このたび手放すことにしました。しばらく不動産会社の人や見学の方が出入りすると思います。何かご迷惑があれば、私の携帯(000-0000-0000)にご連絡ください。長いあいだ、母がお世話になりました。
留守だったときの手紙
〇〇様 いつも母がお世話になり、ありがとうございました。母が亡くなり空き家になっていた家を、このたび手放すことになりました。近く、不動産会社の担当者や見学の方が出入りする予定です。ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。何かありましたら、下記までご連絡ください。 △△(連絡先)
引き渡しの前(対面で)
家の引き渡しが〇月〇日に決まりました。〇日からは新しい方が住まわれる(建て替えをされる)予定です。子どものころから本当にお世話になりました。
値段や買い手のことは、話さなくていい
町内会・回覧板・ごみ当番の手続きも一緒に
町内会に入っていたなら、退会の手続きと、町内会費の精算を町内会長に相談します。回覧板の順番や、ごみ当番、地域の清掃の当番から外してもらうことも忘れずに。空き家の間も当番が回ってきていた、ということはよくあります。
遠くて直接行けないなら、手紙と不動産会社に任せる
実家が遠く、挨拶のためだけに行けないなら、手紙で伝えても失礼にはなりません。上の文例を、手書きか、ひと言手書きを添えて郵便受けに。不動産会社にも、近所に挨拶を済ませたかどうかを伝えておくと、業者が出入りするときに配慮してくれることがあります。
売る前に知っておきたい後悔しやすい点は実家の売却で後悔しないためにに、売却全体の流れは相続した実家はどうする?にまとめています。